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2024年05月07日 (Tue)
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2010年08月03日 (Tue)
*「何者だ?」

数分後、いつぞやと同じセリフ。

アインス「…まさか……」
ツヴァイ「…だよな、やっぱり。」

そして、ツヴァイの予想通りの展開。

ツヴァイ「さぁ、勝負だ! フリーザー!」
フリーザー「このあたしに勝負を挑むたぁいい度胸してんじゃねぇの。
      いいよ、あんたらが何者かなんて関係ねぇ。万遍なく叩き潰してやらぁ!」



第56話「地の利」



フリーザー「いくよっ! 冷凍ビーム!」

戦闘開始、フリーザーが先制攻撃を仕掛ける。

ツヴァイ「そんな単純な攻撃、喰らうかよ!」

しかしフリーザーとの距離もある、かわすのはたやすい。
が、

フリーザー「単純な攻撃なんて、誰がするかよ!」

素通りした冷凍ビームはツヴァイの後ろの氷に当たり、

ツヴァイ「?
     一体……」

屈折し、乱反射する。

アインス「うわっ!?」

その分裂した光線の1つが、アインスを掠める。

ツヴァイ「アインス!」
フリーザー「他人の心配してる場合か?」

そう言うフリーザーは、次の冷凍ビームを溜めはじめ……

フリーザー「次いくよっ!」

…放つ。

ツヴァイ「っ!?」

かわせば恐らく同じ事になる。
かといってまともに食らうわけにもいかない。

ツヴァイ「…なら…!」

ツヴァイが、鞄から何か取り出す。

ツヴァイ「これで…どうだ!」

そして、ぶちまける。
光沢抜群の、銀の針を。

ツヴァイ「屈折するなら、反射もするんだろ?
     なら、この銀の幕で跳ね返してやるぜ!」

光線が、針に当たる。
少しの素通りはあったものの、大半を跳ね返す。

フリーザー「…面白ぇ! 防ぐでもなく返すとはな!
      でもね、まだまだ手はあるのよ!」

そう言い、技のモーションに入る。
さっきまでの冷凍ビームとは、何か違う……

フリーザー「…氷の礫!」

それなりの大きさの、氷塊が放たれる。

ツヴァイ(氷…まさか!)

慌てて炎技で応戦しようとするツヴァイ。
しかし対象は既に火の粉の射程外、近付こうにも自身が撒いた針が行く手を阻む。

ツヴァイ「ちぃ……」

意地で堪え切るしかない、そう思った時だった。

*「…サイコカッター!」

突然入った横槍。
理力の刃により、氷塊が砕かれる。
そして、その影響を最も受ける者は……

フリーザー「!?」

咄嗟の上昇により、寸でのところでかわす。

アインス「ほらね! やっぱり見間違えじゃなかった!」
ツヴァイ「…まさか、本当にこんなとこまで来てるとはな……。」

その刃の発射元には、僅かながら見知った姿があった。
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