書きたい描きたいひたすらかきたい。そんな修行中のケモノカキです。
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りっくすの現状
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《執筆中》
光の救助隊
《一時停止中》
千年の祟り
デジタル⇔リアル
-エルソード-
りっくすx(OT) Lv45
イクサル(CE) Lv39
リクシル(SR) Lv36
ライックス(HM) Lv26
オフェン(エルス) Lv14
サイリクス(レイヴン)Lv20
-Wi-Fi-
ポケモン黒のフレコ:
3997-1954-2348
ゾロア欲しい人募集中
DSゲームの有名所はそれなりに。
ポケモン・おい森・マリカー・テトリス etc...
Wiiはスマブラオンリーで;
里親募集ポケモンリスト(製作中。。。)
ツヴァイ「ふぁぁ……。」
朝。
窓から入る日差しが眩しい。
…目が慣れてきた。
そこには、昨日と同じ光景が。
ツヴァイ「…仕方ねぇな……。」
昨日と同じ方法で、2匹を起こしにかかる。
第22話「買い物」
カクレオン×2「いらっしゃ~い!」
場所は変わってポケモン広場、カクレオン商店前。
例によってアインスとドライは黒コゲに。
ツヴァイ「えっと、ここって要するに……」
カクレオン緑「あ、初めてのお客さんですね!
ここは読んで時の如く『カクレオン商店』!」
カクレオン紫「スカーフや木の実に不思議な玉、何でも取り揃えております!」
ツヴァイ「…はぁ……。」
熱弁するカクレオン兄弟、引き気味のツヴァイ。
その温度差は激しい。
ツヴァイ「要するに、道具屋、と?」
カクレオン緑「そういう事でございます!
ささ、何か見たい物はございますか?」
ツヴァイ「…なるほどね。
じゃあ……」
ツヴァイの言葉が詰まる。
なんだかんだでこの世界の事はまだよく知らない。
当然、この世界の道具の事も。
カクレオン紫「…もしかして、お客さん道具の事よく知らないのですか?」
ツヴァイ「う…うん……。」
自信の無い声。
対して相手は商売上手、ここぞとばかりに攻め込んでくる。
カクレオン緑「それじゃあ、こちらの方で何か用意しましょうか?」
ツヴァイ「うん…それで頼む。」
カクレオン紫「分かりました!
それではしばしお待ちを~~」
カクレオン緑「お待たせしました~~」
数分後、店の奥からカクレオンが出てくる。
ツヴァイ「えっと、これって…?」
見慣れない道具、それについてツヴァイがたずねる。
カクレオン紫「え~と、これが『モモンスカーフ』、つけていると毒を受けなくなります!
そしてこれが『パワーバンダナ』、つけていると力が強くなります!」
紫の方のカクレオンが2枚の布を指して言う。
『モモンスカーフ』に『パワーバンダナ』…よし、覚えた。
カクレオン緑「そしてこっちは『オレンの実』、食べると体力回復!
ざっとこんな所ですかね?」
緑の方のカクレオンが青い木の実を指差して言う。
布2枚に木の実数個、そのお値段は?
カクレオン×2「締めて特別に1000ポケでお譲りします!!」
あ、安い。
と思ったのは昨日10000ポケ貰ったからだろうか。
ツヴァイ「了解。
えっと、確か……」
カバンの中の財布を探す。
ふと、人だかり…もといポケだかりが見える。
ツヴァイ(…何かあったのかな…?)
カクレオン緑「お客さん、どうしました?」
ツヴァイ「あ、いや、特には……。」
慌てて財布を取り出し、1000ポケを払う。
交渉成立、その道具がツヴァイのカバンにしまわれる。
ツヴァイ「さて、アインス――」
―アインスがいない。
というか、既にポケだかりに溶け込んでいる。
ついでにドライもそっちに。
ツヴァイ「…まとまりねーな、俺ら……。」
そんな独り言をつぶやきつつ、ツヴァイもそのポケだかりに向かう。
朝。
窓から入る日差しが眩しい。
…目が慣れてきた。
そこには、昨日と同じ光景が。
ツヴァイ「…仕方ねぇな……。」
昨日と同じ方法で、2匹を起こしにかかる。
第22話「買い物」
カクレオン×2「いらっしゃ~い!」
場所は変わってポケモン広場、カクレオン商店前。
例によってアインスとドライは黒コゲに。
ツヴァイ「えっと、ここって要するに……」
カクレオン緑「あ、初めてのお客さんですね!
ここは読んで時の如く『カクレオン商店』!」
カクレオン紫「スカーフや木の実に不思議な玉、何でも取り揃えております!」
ツヴァイ「…はぁ……。」
熱弁するカクレオン兄弟、引き気味のツヴァイ。
その温度差は激しい。
ツヴァイ「要するに、道具屋、と?」
カクレオン緑「そういう事でございます!
ささ、何か見たい物はございますか?」
ツヴァイ「…なるほどね。
じゃあ……」
ツヴァイの言葉が詰まる。
なんだかんだでこの世界の事はまだよく知らない。
当然、この世界の道具の事も。
カクレオン紫「…もしかして、お客さん道具の事よく知らないのですか?」
ツヴァイ「う…うん……。」
自信の無い声。
対して相手は商売上手、ここぞとばかりに攻め込んでくる。
カクレオン緑「それじゃあ、こちらの方で何か用意しましょうか?」
ツヴァイ「うん…それで頼む。」
カクレオン紫「分かりました!
それではしばしお待ちを~~」
カクレオン緑「お待たせしました~~」
数分後、店の奥からカクレオンが出てくる。
ツヴァイ「えっと、これって…?」
見慣れない道具、それについてツヴァイがたずねる。
カクレオン紫「え~と、これが『モモンスカーフ』、つけていると毒を受けなくなります!
そしてこれが『パワーバンダナ』、つけていると力が強くなります!」
紫の方のカクレオンが2枚の布を指して言う。
『モモンスカーフ』に『パワーバンダナ』…よし、覚えた。
カクレオン緑「そしてこっちは『オレンの実』、食べると体力回復!
ざっとこんな所ですかね?」
緑の方のカクレオンが青い木の実を指差して言う。
布2枚に木の実数個、そのお値段は?
カクレオン×2「締めて特別に1000ポケでお譲りします!!」
あ、安い。
と思ったのは昨日10000ポケ貰ったからだろうか。
ツヴァイ「了解。
えっと、確か……」
カバンの中の財布を探す。
ふと、人だかり…もといポケだかりが見える。
ツヴァイ(…何かあったのかな…?)
カクレオン緑「お客さん、どうしました?」
ツヴァイ「あ、いや、特には……。」
慌てて財布を取り出し、1000ポケを払う。
交渉成立、その道具がツヴァイのカバンにしまわれる。
ツヴァイ「さて、アインス――」
―アインスがいない。
というか、既にポケだかりに溶け込んでいる。
ついでにドライもそっちに。
ツヴァイ「…まとまりねーな、俺ら……。」
そんな独り言をつぶやきつつ、ツヴァイもそのポケだかりに向かう。
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アインス「ツヴァイ…今ここで、私と勝負して…!」
今まで見たことが無いほど真剣な表情のアインス。
その目に、迷いは無い。
ツヴァイ「今…ここで…?」
アインス「ツヴァイも疲れてるのは分かってる。
でも、やっぱり私だけ弱いままなのは嫌なの。
置いてかれるのは嫌なの…!」
切実な頼み事。
これを断れば、アインス自身を否定しかねない。
ツヴァイ「…分かった。
ただし、やるとなったら手加減しないからな。」
アインス「ありがとう、ツヴァイ……。」
ドライ「んじゃ審判やったる。
はよ位置に付け。」
第21話「劣等感」
アインス「じゃあ…行くよ!」
ツヴァイ「あぁ、来い!」
対峙するアインスとツヴァイ。
まずはアインスが手を打つ。
アインス「はっぱカッター!」
数枚の葉がツヴァイを狙う。
狙いは正確。しかし相性が悪かった。
ツヴァイ「いっけぇ、火の粉!」
全ての葉が、火の粉に燃やされ威力を失う。
アインス「あ……」
ツヴァイ「その隙が、実践じゃ命取りだ!」
怯んだ隙に、ツヴァイが間合いを詰める。
そして、一閃。
アインス「うっ……。」
ツヴァイ「もう一発!」
そしてもう一撃。
アインスの体が中を舞う。
ツヴァイ「って大丈夫か?」
流石にやりすぎたかと思うツヴァイ。
しかし、それは無用な心配だった。
アインス「大丈夫…だから…続けて…!」
ツヴァイ「…分かった…!」
気が進まない、でもやるしかない。
再びアインスとの間合いをつめる。
ツヴァイ「引っ掻く!」
アインス「はっぱカッター!」
同時に技を使う。が、引っ掻くの方が出が早い。
アインス(うっ…私も強くなりたいのに……。)
攻撃中断、覚悟を決め目を瞑るアインス。
だが、変化は唐突に訪れる。
ツヴァイ「うわっ!
な…何だ!?」
ドライ「っとあぶね、サイコキネシス!」
アインス「え、な、何…?」
突如湧き出る紫色の粉、それから遠さげられるようにサイコキネシスで飛ばされるツヴァイ。
アインス「これって……」
ツヴァイ「毒の粉…今まで使わなかったよな…?」
その言葉に1つ訂正。
アインス「ううん…『使えなかった』…!」
ツヴァイ「え…それじゃあ……。」
一瞬の静寂。
そして、
アインス「うん、新しい技!
ありがとうね、ツヴァイ!」
ツヴァイ「よかったな、アイン――」
言い終わる前に、何だかふらつく。
そして、倒れる。
アインス「だ…大丈夫!?
ツヴァイ!」
ツヴァイ「ハハハ…流石に限界……。」
連戦に次ぐ連戦…流石にスタミナが持たなかった。
アインス「ごめん、今日は料理振る舞うから。」
ツヴァイ「って料理できるの?」
今まで食べたのは、木の実と、せいぜいリンゴくらい。
料理という物が無いのではとすら思っていた。
アインス「あるよ、それくらい。
ほら、帰ろ!」
ツヴァイ「ってちょっと待ってよアインス!」
ドライ「…本当にお前ら大丈夫なのか?」
それぞれの速さの帰り道、しかしたまに歩調を合わせるのでばらけない。
朝とは少し違うドラッヘが、そこにはあった。
今まで見たことが無いほど真剣な表情のアインス。
その目に、迷いは無い。
ツヴァイ「今…ここで…?」
アインス「ツヴァイも疲れてるのは分かってる。
でも、やっぱり私だけ弱いままなのは嫌なの。
置いてかれるのは嫌なの…!」
切実な頼み事。
これを断れば、アインス自身を否定しかねない。
ツヴァイ「…分かった。
ただし、やるとなったら手加減しないからな。」
アインス「ありがとう、ツヴァイ……。」
ドライ「んじゃ審判やったる。
はよ位置に付け。」
第21話「劣等感」
アインス「じゃあ…行くよ!」
ツヴァイ「あぁ、来い!」
対峙するアインスとツヴァイ。
まずはアインスが手を打つ。
アインス「はっぱカッター!」
数枚の葉がツヴァイを狙う。
狙いは正確。しかし相性が悪かった。
ツヴァイ「いっけぇ、火の粉!」
全ての葉が、火の粉に燃やされ威力を失う。
アインス「あ……」
ツヴァイ「その隙が、実践じゃ命取りだ!」
怯んだ隙に、ツヴァイが間合いを詰める。
そして、一閃。
アインス「うっ……。」
ツヴァイ「もう一発!」
そしてもう一撃。
アインスの体が中を舞う。
ツヴァイ「って大丈夫か?」
流石にやりすぎたかと思うツヴァイ。
しかし、それは無用な心配だった。
アインス「大丈夫…だから…続けて…!」
ツヴァイ「…分かった…!」
気が進まない、でもやるしかない。
再びアインスとの間合いをつめる。
ツヴァイ「引っ掻く!」
アインス「はっぱカッター!」
同時に技を使う。が、引っ掻くの方が出が早い。
アインス(うっ…私も強くなりたいのに……。)
攻撃中断、覚悟を決め目を瞑るアインス。
だが、変化は唐突に訪れる。
ツヴァイ「うわっ!
な…何だ!?」
ドライ「っとあぶね、サイコキネシス!」
アインス「え、な、何…?」
突如湧き出る紫色の粉、それから遠さげられるようにサイコキネシスで飛ばされるツヴァイ。
アインス「これって……」
ツヴァイ「毒の粉…今まで使わなかったよな…?」
その言葉に1つ訂正。
アインス「ううん…『使えなかった』…!」
ツヴァイ「え…それじゃあ……。」
一瞬の静寂。
そして、
アインス「うん、新しい技!
ありがとうね、ツヴァイ!」
ツヴァイ「よかったな、アイン――」
言い終わる前に、何だかふらつく。
そして、倒れる。
アインス「だ…大丈夫!?
ツヴァイ!」
ツヴァイ「ハハハ…流石に限界……。」
連戦に次ぐ連戦…流石にスタミナが持たなかった。
アインス「ごめん、今日は料理振る舞うから。」
ツヴァイ「って料理できるの?」
今まで食べたのは、木の実と、せいぜいリンゴくらい。
料理という物が無いのではとすら思っていた。
アインス「あるよ、それくらい。
ほら、帰ろ!」
ツヴァイ「ってちょっと待ってよアインス!」
ドライ「…本当にお前ら大丈夫なのか?」
それぞれの速さの帰り道、しかしたまに歩調を合わせるのでばらけない。
朝とは少し違うドラッヘが、そこにはあった。
見慣れた場所、見慣れた建物。
既に見慣れたドラッヘ基地前。
そこに、ツヴァイ達は飛ばされていた。
ツヴァイ「…戻ってきたん…だよな…?」
ツヴァイが呟く。
と、何か思い出したように自分の手を確認する。
ツヴァイ「…ちゃんとあるよな、災いリング。」
依頼された物、災いリング。
これが無ければ、今回の冒険は半ばむだ足だった事に。
ツヴァイ「ミッション…完了!」
第19話「解決と」
アブソル「ありがとうございました。
お陰で、安心して町の外に出られます。」
場所は変わってパッチールのカフェ、依頼主のアブソルがお礼を言う。
そして、アブソルが話を続ける。
アブソル「それで、お礼の方なのですが……」
そう言い、アブソルが何かを差し出す。
見慣れないコインが大量に入った袋。この世界のお金だろうか?
アブソル「…お礼の10000ポケです。
どうか受け取ってください。」
アインス「って10000ポケ!!?」
ダウンしていたアインスが復活する。
それほどまでの金額なのだろうか?
ツヴァイ「…それって大金なのか?」
アインス「大金も大金、何でも買えちゃうほどの大金だよ!!」
ドライ「…それ、大声で言うことやないんや…?」
取り乱すアインス、冷静な指摘をするドライ。
現にアインスの大声のせいでツヴァイ達は注目の的になっている。
アインス「うっ…ゴメン……。」
ツヴァイ「ってそれより、本当にいいのか?
そんな大金なら、どこかで災いリングを買って、お釣りが来るんじゃないのか?」
ふと、ツヴァイに浮かんだ疑問。
確かにそんな金があるなら、他にも色々と方法があるはず……。
アブソル「いえ、どこかで買うにしても、そのためにはいくつもの町を探す必要がある。
そうなると、非力な私には無理な話……。
それに、これは友から貰った、大切な物なので……。」
ツヴァイ「…そっか。」
『友から貰った物』、ほとんどの者が納得する理由。
だが、ツヴァイには別の事を考えさせる言葉
ツヴァイ(『友』…か……。
俺にも、そういう奴がいたのかな…?)
アブソル「本当にありがとうございました。
それでは、私は失礼させてもらいます……。」
ツヴァイ「にしても大変だったな、今回。」
帰り道の途中、ツヴァイが言う。
ドライ「…まぁ、2連ハプニングもあったしな。
こっちもあれは予想外やったな……。」
ツヴァイ「でもメタルクローが使えるようになったし、結果的にはプラスでいいかな。」
あの時の感覚を思い出しながら、右腕を金属化する。
大体好きな時に使えるようになってきた。
ツヴァイ「何はともあれ、これでこれからの冒険が楽に――」
アインス「ねぇ、ツヴァイ、」
ツヴァイ「ん?どうしたんだアインス。」
アインスの方に振り返るツヴァイ。
そこにいつもの明るさは無く、真剣な表情のアインスがいた。
ツヴァイ「…アインス?」
アインス「ツヴァイ…今ここで、私と勝負して…!」
既に見慣れたドラッヘ基地前。
そこに、ツヴァイ達は飛ばされていた。
ツヴァイ「…戻ってきたん…だよな…?」
ツヴァイが呟く。
と、何か思い出したように自分の手を確認する。
ツヴァイ「…ちゃんとあるよな、災いリング。」
依頼された物、災いリング。
これが無ければ、今回の冒険は半ばむだ足だった事に。
ツヴァイ「ミッション…完了!」
第19話「解決と」
アブソル「ありがとうございました。
お陰で、安心して町の外に出られます。」
場所は変わってパッチールのカフェ、依頼主のアブソルがお礼を言う。
そして、アブソルが話を続ける。
アブソル「それで、お礼の方なのですが……」
そう言い、アブソルが何かを差し出す。
見慣れないコインが大量に入った袋。この世界のお金だろうか?
アブソル「…お礼の10000ポケです。
どうか受け取ってください。」
アインス「って10000ポケ!!?」
ダウンしていたアインスが復活する。
それほどまでの金額なのだろうか?
ツヴァイ「…それって大金なのか?」
アインス「大金も大金、何でも買えちゃうほどの大金だよ!!」
ドライ「…それ、大声で言うことやないんや…?」
取り乱すアインス、冷静な指摘をするドライ。
現にアインスの大声のせいでツヴァイ達は注目の的になっている。
アインス「うっ…ゴメン……。」
ツヴァイ「ってそれより、本当にいいのか?
そんな大金なら、どこかで災いリングを買って、お釣りが来るんじゃないのか?」
ふと、ツヴァイに浮かんだ疑問。
確かにそんな金があるなら、他にも色々と方法があるはず……。
アブソル「いえ、どこかで買うにしても、そのためにはいくつもの町を探す必要がある。
そうなると、非力な私には無理な話……。
それに、これは友から貰った、大切な物なので……。」
ツヴァイ「…そっか。」
『友から貰った物』、ほとんどの者が納得する理由。
だが、ツヴァイには別の事を考えさせる言葉
ツヴァイ(『友』…か……。
俺にも、そういう奴がいたのかな…?)
アブソル「本当にありがとうございました。
それでは、私は失礼させてもらいます……。」
ツヴァイ「にしても大変だったな、今回。」
帰り道の途中、ツヴァイが言う。
ドライ「…まぁ、2連ハプニングもあったしな。
こっちもあれは予想外やったな……。」
ツヴァイ「でもメタルクローが使えるようになったし、結果的にはプラスでいいかな。」
あの時の感覚を思い出しながら、右腕を金属化する。
大体好きな時に使えるようになってきた。
ツヴァイ「何はともあれ、これでこれからの冒険が楽に――」
アインス「ねぇ、ツヴァイ、」
ツヴァイ「ん?どうしたんだアインス。」
アインスの方に振り返るツヴァイ。
そこにいつもの明るさは無く、真剣な表情のアインスがいた。
ツヴァイ「…アインス?」
アインス「ツヴァイ…今ここで、私と勝負して…!」
ツヴァイ「なんなんだよこいつら……。」
突然のオニスズメ軍団に、少しひるむツヴァイ。
アインス「なんでいきなり……。」
別の場所、既に逃げ腰のアインス。
ドライ「何でよりによってこんなタイミングで……。」
また別の場所、その現場に向かうドライ。
三者三様、ドラッヘの最初の試練が、始まる……。
第19話「ハウス」
ツヴァイ「多い……。
でもやらなきゃ駄目なんだよな…?」
オニスズメ軍団と対峙するツヴァイ。
少しビビリながらも戦闘態勢。
ツヴァイ(俺の過去があの謎の現象と関係してるかもしれない……。
何か思い出せれば、あの現象の事も分かるかもしれない……。
なら、)
向かってくるオニスズメを引っ掻くでカウンターしていく。
しかし威力が弱く、一時しのぎにしかならない。
ツヴァイ(ドラッヘで色々やって色んな所を見ていけば、何か思い出せるかもしれない。
そのためにも、俺は……。)
そして、ひたすら前に進んでいく。
道しるべなんて無い、だが進まずにはいられない。
そして、その判断は功を奏する。
ツヴァイ「ア…アインス!?」
アインス「うぅ……。」
オニスズメにやられたのか、倒れているアインス。
当然、ツヴァイの足も速まる。
ツヴァイ「大丈夫か、アインス!」
アインス「…ツヴァイ……。」
HPゲージ赤、といったところか。
とにかく危険そうな状態。
それでもオニスズメ軍団は攻撃してくる。
ツヴァイ「…俺がやるしかないのか……。」
アインスのすぐ隣、オニスズメ軍団に向き直る。
ツヴァイ「いっけぇ、引っ掻く!」
そして渾身の『引っ掻く』。
だが、実際に出た技は引っ掻くではなかった。
ツヴァイ「え…これって……。」
銀色になっている、自分の腕。
金属の爪、その技は……
ツヴァイ「…メタルクローか!
まぁいいか、折角使えてるんだし、使いまくってやるか!」
見た目通り、明らかに引っ掻くより威力は高い。
そして、メタルクロー状態は持続している。
使わない手は無い。
ツヴァイ「いっけぇ、メタルクロー!!」
銀色の爪を振り下ろす。
やはり威力がある、オニスズメが一発でダウンする。
ツヴァイ「やっぱり俺、まだ強くなれるんだ…!」
だがその代償として腕が重い。
振り下ろした時の隙を突こうと、オニスズメが突撃してくる。
アインス「ツヴァイ…危ない…!」
ツヴァイ「って──」
って言われても…そう言おうとしたが、途中で言葉が途切れた。
オニスズメ「くたばれェ!」
オニスズメが近づく。
が、ツヴァイのところまで到達は出来なかった。
突然降ってきた青いエネルギー弾に仕留められる。
ツヴァイ「…あれ?」
ドライ「ツヴァイ、聞こえるか!?」
何やら上の方から声がする。
…上?
ツヴァイ「ってドライ、何でお前空飛んでんだ!?」
ドライ「話は後、それよりお前の斜め右前に依頼品の災いリングがある!
取りにいけそうか!?」
一旦地面の方に目をやる。
小さくて分かりにくいが、確かにそこには何かの輪が……。
ツヴァイ「…見つけたけど、アインスが……。」
メタルクローを振りながらツヴァイが言う。
実際、近づくオニスズメを薙ぐので精一杯である。
ドライ「一瞬でもいい、触れればあとはこっちで何とかする!
やからそのくらいの距離、一気に駆け抜けろ!」
ツヴァイ「…分かった!」
オニスズメを一閃し、災いリングに向かって走り出す。
幸い役目を終えたメタルクローはすぐに解除され、その名の通り重荷にはならなかった。
ツヴァイ「っ、届け…!」
オニスズメが飛ぶ高さより姿勢を低くし、全力で走る。
そして、災いリングに手が届く。
ドライ「…おっし、行ったな!」
刹那、ドライが行動に移る。
ドライが持っている青い玉が、強い光を放つ。
ドライ「発動、穴抜けの玉!!」
その光が柱状になる。
そして、その光に連動してツヴァイとアインスの救助隊バッジも光り始める。
ツヴァイ「おぉ…?」
その光も柱状になる。
そしてそれぞれツヴァイとアインスを包む。
そして、その場から基地へと帰還させる。
突然のオニスズメ軍団に、少しひるむツヴァイ。
アインス「なんでいきなり……。」
別の場所、既に逃げ腰のアインス。
ドライ「何でよりによってこんなタイミングで……。」
また別の場所、その現場に向かうドライ。
三者三様、ドラッヘの最初の試練が、始まる……。
第19話「ハウス」
ツヴァイ「多い……。
でもやらなきゃ駄目なんだよな…?」
オニスズメ軍団と対峙するツヴァイ。
少しビビリながらも戦闘態勢。
ツヴァイ(俺の過去があの謎の現象と関係してるかもしれない……。
何か思い出せれば、あの現象の事も分かるかもしれない……。
なら、)
向かってくるオニスズメを引っ掻くでカウンターしていく。
しかし威力が弱く、一時しのぎにしかならない。
ツヴァイ(ドラッヘで色々やって色んな所を見ていけば、何か思い出せるかもしれない。
そのためにも、俺は……。)
そして、ひたすら前に進んでいく。
道しるべなんて無い、だが進まずにはいられない。
そして、その判断は功を奏する。
ツヴァイ「ア…アインス!?」
アインス「うぅ……。」
オニスズメにやられたのか、倒れているアインス。
当然、ツヴァイの足も速まる。
ツヴァイ「大丈夫か、アインス!」
アインス「…ツヴァイ……。」
HPゲージ赤、といったところか。
とにかく危険そうな状態。
それでもオニスズメ軍団は攻撃してくる。
ツヴァイ「…俺がやるしかないのか……。」
アインスのすぐ隣、オニスズメ軍団に向き直る。
ツヴァイ「いっけぇ、引っ掻く!」
そして渾身の『引っ掻く』。
だが、実際に出た技は引っ掻くではなかった。
ツヴァイ「え…これって……。」
銀色になっている、自分の腕。
金属の爪、その技は……
ツヴァイ「…メタルクローか!
まぁいいか、折角使えてるんだし、使いまくってやるか!」
見た目通り、明らかに引っ掻くより威力は高い。
そして、メタルクロー状態は持続している。
使わない手は無い。
ツヴァイ「いっけぇ、メタルクロー!!」
銀色の爪を振り下ろす。
やはり威力がある、オニスズメが一発でダウンする。
ツヴァイ「やっぱり俺、まだ強くなれるんだ…!」
だがその代償として腕が重い。
振り下ろした時の隙を突こうと、オニスズメが突撃してくる。
アインス「ツヴァイ…危ない…!」
ツヴァイ「って──」
って言われても…そう言おうとしたが、途中で言葉が途切れた。
オニスズメ「くたばれェ!」
オニスズメが近づく。
が、ツヴァイのところまで到達は出来なかった。
突然降ってきた青いエネルギー弾に仕留められる。
ツヴァイ「…あれ?」
ドライ「ツヴァイ、聞こえるか!?」
何やら上の方から声がする。
…上?
ツヴァイ「ってドライ、何でお前空飛んでんだ!?」
ドライ「話は後、それよりお前の斜め右前に依頼品の災いリングがある!
取りにいけそうか!?」
一旦地面の方に目をやる。
小さくて分かりにくいが、確かにそこには何かの輪が……。
ツヴァイ「…見つけたけど、アインスが……。」
メタルクローを振りながらツヴァイが言う。
実際、近づくオニスズメを薙ぐので精一杯である。
ドライ「一瞬でもいい、触れればあとはこっちで何とかする!
やからそのくらいの距離、一気に駆け抜けろ!」
ツヴァイ「…分かった!」
オニスズメを一閃し、災いリングに向かって走り出す。
幸い役目を終えたメタルクローはすぐに解除され、その名の通り重荷にはならなかった。
ツヴァイ「っ、届け…!」
オニスズメが飛ぶ高さより姿勢を低くし、全力で走る。
そして、災いリングに手が届く。
ドライ「…おっし、行ったな!」
刹那、ドライが行動に移る。
ドライが持っている青い玉が、強い光を放つ。
ドライ「発動、穴抜けの玉!!」
その光が柱状になる。
そして、その光に連動してツヴァイとアインスの救助隊バッジも光り始める。
ツヴァイ「おぉ…?」
その光も柱状になる。
そしてそれぞれツヴァイとアインスを包む。
そして、その場から基地へと帰還させる。
ドライ「さーて、これからどうする?」
ワープスイッチを見つめるルカリオ、ドライ。
頭を掻きながら、独り言。
ドライ「ってどうせ『探す』一択なんやろうけどな……。」
苦笑いしながら、見通し眼鏡をかける。
そこら一帯を見通す。
ドライ「おぉ!
何と見事な離れっぷり!」
3匹を線で結ぶと大きな綺麗な正三角形。
などと感心している場合ではない。
気付けば、オニスズメ軍団に囲まれていた。
ドライ「…まともにやったらキリが無いよな……。
こういう場合は……」
ドライが地面を強く蹴る。
ドライ「…逃げるが勝ち!」
オニスズメを完全スルーし、走り出す。
オニスズメ「簡単に逃げられると思うなァ!!」
ドライ「…やっぱそうくるよな……。」
だが、その包囲網を素通りできるはずもない。
軍団がそのままドライを追ってくる。
ドライ「…しゃーない、本気出してやっか。」
そう言い、走りながらオニスズメ軍団の方を向く。
ドライ「さーて、その技使わせてもらうぞ!
まねっこ《空を飛ぶ》!」
漏れだした波導が翼を象る。
そして、飛翔する。
ドライ「んでもってまねっこ《高速移動》!」
器用に後ろ向きに飛びながら再びまねっこを使う。
そしてオニスズメが暗に使っていた高速移動をコピーする。
ドライ「んじゃ、こっち急いでるから。
じゃあな。」
そう言い、斜め上に加速する。
オニスズメ達を、完全に振り切る。
ドライ「さて、と。
それでどうなっとる?」
森の上空、ドライが呟く。
再び見通し眼鏡の方に集中する。
ドライ「おぉ、ラッキー。
2匹共同じ所に向かっとる。
ってあれは…?」
ふと見えた、異様な光景。
大量のオニスズメが、空中から一点目掛けて急降下している。
ドライ「まーさか…?」
ドライもその場所に向かって降下していく。
その動乱の中心へと。
ワープスイッチを見つめるルカリオ、ドライ。
頭を掻きながら、独り言。
ドライ「ってどうせ『探す』一択なんやろうけどな……。」
苦笑いしながら、見通し眼鏡をかける。
そこら一帯を見通す。
ドライ「おぉ!
何と見事な離れっぷり!」
3匹を線で結ぶと大きな綺麗な正三角形。
などと感心している場合ではない。
気付けば、オニスズメ軍団に囲まれていた。
ドライ「…まともにやったらキリが無いよな……。
こういう場合は……」
ドライが地面を強く蹴る。
ドライ「…逃げるが勝ち!」
オニスズメを完全スルーし、走り出す。
オニスズメ「簡単に逃げられると思うなァ!!」
ドライ「…やっぱそうくるよな……。」
だが、その包囲網を素通りできるはずもない。
軍団がそのままドライを追ってくる。
ドライ「…しゃーない、本気出してやっか。」
そう言い、走りながらオニスズメ軍団の方を向く。
ドライ「さーて、その技使わせてもらうぞ!
まねっこ《空を飛ぶ》!」
漏れだした波導が翼を象る。
そして、飛翔する。
ドライ「んでもってまねっこ《高速移動》!」
器用に後ろ向きに飛びながら再びまねっこを使う。
そしてオニスズメが暗に使っていた高速移動をコピーする。
ドライ「んじゃ、こっち急いでるから。
じゃあな。」
そう言い、斜め上に加速する。
オニスズメ達を、完全に振り切る。
ドライ「さて、と。
それでどうなっとる?」
森の上空、ドライが呟く。
再び見通し眼鏡の方に集中する。
ドライ「おぉ、ラッキー。
2匹共同じ所に向かっとる。
ってあれは…?」
ふと見えた、異様な光景。
大量のオニスズメが、空中から一点目掛けて急降下している。
ドライ「まーさか…?」
ドライもその場所に向かって降下していく。
その動乱の中心へと。