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書きたい描きたいひたすらかきたい。そんな修行中のケモノカキです。
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2025年03月01日 (Sat)
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2010年02月09日 (Tue)
ツヴァイ「……ん…?」

気が付いたら見覚えがありすぎる場所、ドラッヘ基地で寝ていたツヴァイ。

ツヴァイ「サンダーは…一体……」
アインス「ツ…ツヴァイ…?」

そんなツヴァイに寄り添うアインス。

アインス「心配したんだからね…!
     昨日も一昨日も…全然目覚まさなくて…!」
ツヴァイ「…そんなに寝てたのか……。」

自覚無し、当然と言えば当然だか。

アインス「あんな無茶して…もう……。」
ツヴァイ「…ごめん、アインス……。」
アインス「次からは…1匹で無茶しないでよね…!」
ツヴァイ「…あぁ、分かった。」

話が落ち着いた所で、ふと謎の書類が目に留まる。

ツヴァイ「…ところで、あれって…?」
アインス「あ、あれは──」



第31話「ランク」



ツヴァイ「え…『救助隊ランクのアップ』…?」
アインス「うん、ツヴァイがサンダーを倒した後にフーディンさんが来て、『ドラッヘ』の救助隊ランクを上げてくれたんだ!」
ツヴァイ「…ごめん、もっと分かりやすく言って。」

興奮してなのか緊張がとかれた安心感からなのか、アインスがいつにもましてテンパっている。

アインス「え…そんなに分かりづらい説明だった…?」
ツヴァイ「うん、とりあえず何か凄い事だってことしか……。」
アインス「っ~~~~~~;」
ドライ「…しゃーない、代わりにこっちが説明してやる。」

そこに
ドライが助け船を出す。

ドライ「要するに、救助隊『ドラッヘ』の救助隊ランクがノーマルランクから1個飛びしてシルバーランクになったゆー事や。」
ツヴァイ「え…?」

今度は逆に要約しすぎて分かりづらい説明が。

ドライ「つまり、お前がサンダーを倒したから行動範囲が広くなったゆー事や。」
ツヴァイ「え……??」


また分かりづらい説明が。
だがここまでの情報をツヴァイなりにまとめてみる。

ツヴァイ(えっと、俺がサンダーを倒してその後何かあって……。
     で、救助隊ランクが上がって…行動範囲が広がって……。)

まとまっていく情報、行きつく結論。

ツヴァイ「…俺がサンダーを倒した功績から救助隊ランクが上がったって事か!」
アインス「最初からそう言ってるじゃん!」

変に早いアインスの反応。
そんな事を気にせず再び寝転がるツヴァイ。

ツヴァイ「それで、確かランクが上がると行ける場所が増えるんだよな…?」
アインス「だからさっきからそう……;」
ツヴァイ(この世界のどこかに、俺の過去を知る手掛かりがあるかもしれない……。
     行ける範囲が広がれば、それだけ……
     …何だか眠い…とりあえず寝るか……。)


よこで騒ぐアインスを無視して、ツヴァイは再び眠りについた。
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2010年02月02日 (Tue)
ツヴァイ「『金属があれば電気はそこに向かう』、だろ?」
サンダー「まさか…お前…!?」
ツヴァイ「お前自信の攻撃を、お前が食らいやがれ!!」

鉄の爪が、黒い電撃が、サンダーに炸裂する。



第30話「雷撃墜」



サンダー「グオオオォォォオオ!!?」
ツヴァイ「どうだ…集約されたお前自信の電撃はさ…!!」

鳴り響く轟音。
作戦通りサンダーに電撃を食らわすことは出来たが、その分ツヴァイへのダメージも大きい。

ドライ「…やっぱ無茶やったんやないか?」
アインス「ってそんな呑気な事言ってる場合!?」

音源から離れた地上でも轟音。
至近距離での状況なんて想像もつかない。

サンダー「だが…お前も…!!」
ツヴァイ「そんなの…覚悟の上だ…!
     ……何もしないで…アインスたちが傷…つくのは嫌だ…!」

撃たれた雷だけじゃない、サンダーの全電力が一点に集中する。
黒い閃光が、どんどん強くなっていく。

ツヴァイ「堕ちろ…!!」

2匹を眩い閃光が包む。
刹那、光が止み2匹のポケモンが堕ちてくる。

アインス「ツヴァイ…!」
ドライ「ったく、手間がかかるやっちゃ…サイコキネシス!」

ドライのサイコキネシスで、ツヴァイとサンダーがゆっくりと着地する。

フーディン「なんと…!」

そんな所で丁度鉢合わせたドラッヘとFLB。

アインス「フーディン…!?
     何でここに…!?」
フーディン「いや、『黒い雷』の正体を確かめておこうと思ってな。
      だが、まさかお前達がサンダーを倒すとは……。」

フーディンがツヴァイの方に寄っていく。

フーディン「…傷は深いが大丈夫だ、とにかく町に戻るとするか。」
ドライ「…サンダーの方はどうするん?」
フーディン「あの演説の後に分かった事だが、黒に染まったポケモンはバトルで倒せば『黒』が消え、傷を癒して元に戻る。
      だから放っておいて大丈夫だ。
      それより、お前達無茶しすぎだ。
      その事も踏まえ、わしの特別権限で──」
2010年01月26日 (Tue)
ツヴァイ(…どうすれば……)

サンダーの電力が高まる。
それの対抗策を、ツヴァイが考える。

ツヴァイ(俺達の力だけじゃ駄目だ……。
     何か、利用できそうなものは……)



第29話「避雷針」



アインス「ツヴァイ……?」
ツヴァイ「静かにしててくれ……。
     今は集中したい……。」

辺りを見回すツヴァイ。
何らかの手掛かりを求め。

ツヴァイ(って何だよここ……。)

しかし、場所が悪い。

ツヴァイ(岩ばっかじゃねぇか…何もねぇじゃん…!)

手掛かりは、見つからない。
その間にも、サンダーの電力は高まる。

サンダー「さぁまっていろ。
     お前達には我が最強の技を食らわせてやる!」

ツヴァイ(あーもう、こうなったら奴の攻撃をメタルクローで……
     …メタルクロー…?)

手掛かり、それは時に意外な所にもある物。

ツヴァイ「…ドライ、少し手を貸してくれ。」
ドライ「…分かった。」


サンダー「さぁ、準備は整った。
     お前達、覚悟するがいい!」

一方サンダー、充電が完了する。

サンダー「……終幕の時間だ!」
ツヴァイ「させるかっ!!」

サンダーに届くツヴァイの叫び声、その音源は地表よりも遥かに近い。

サンダー「何!?」
ドライ「まねっこ《空を飛ぶ》、これくらい訳あらへん!」

ドライがツヴァイを背負い、サンダーの近くまで来ていた。

サンダー「…だが、もはやお前らには何もできまい!」

…だが実際、サンダーは強大な電気を纏っている。
触れることはおろか、近づく事すら危険な状態。

ツヴァイ「そう決め付けるのは早いんじゃねぇのか?」
ドライ「あぁ、行け、ツヴァイ!」

だがドライがツヴァイを投げ飛ばす、サンダーに接近していく。

ツヴァイ「メタルクロー!」
サンダー「愚かな、さっきの事を忘れたか?
     神鳴り!!」

ツヴァイがメタルクローを放つ、だがそれが避雷針となりサンダーの電撃がそこに向かう。

ツヴァイ「…予想通り!」

…が、ツヴァイはひるまない。
サンダーに向かって鉄の爪を振るう。

サンダー「何のつもりだ…!?」
ツヴァイ「見ての通りさ…!」

メタルクローが、サンダーに接近する。
サンダーの電撃と共に。

ツヴァイ「俺の力で足りないなら、お前の力を上乗せするまでだ!
     『金属があれば電気はそこに向かう』、だろ?」
サンダー「まさか…お前…!?」
ツヴァイ「お前自信の攻撃を、お前が食らいやがれ!!」

鉄の爪が、黒い電撃が、サンダーに炸裂する。
2010年01月19日 (Tue)
サンダー「もうお前らには、どうする事もできまい!」

遥か上空から、サンダーが言う。

ツヴァイ「そんなのありかよ……。」
ドライ「大ありや。
    立派な戦略の1つ、否定はできん……。」

サンダー「お前らは、何も出来ずにここで消えるのだ!」

サンダーの電力が、どんどん高まっていく。



第28話「神鳴り」



ツヴァイ「な、なんだよあれ……。
     何かやばくないか…?」

ツヴァイが、サンダーの方を見つめながら言う。

ドライ「多分『充電』…電気技の威力を上げつつ特防を上げる技……。」
ツヴァイ「ってそれやばくないか!?
     こっからじゃ攻撃も届かねぇし……。」

爪は当然届かない、火の粉も届きそうに無い。
それに特防が上がっているとなると、飛び道具もあまり効かない可能性が高い……。

サンダー「さぁ、終わりの時間だ!」

とか言っている間にサンダーのチャージが完了。
激しい電気がサンダーを包む。

サンダー「神鳴り!!」

その電気が、無数の筋となって降り注ぐ。
命中精度は高くない、だが数が多い。

アインス「どうするの…ツヴァイ…!」
ツヴァイ「…外れる事を願うしかねぇだろ…!」

何も出来ない、ただ運を天に任せるのみ。

…運がいいのか、近くにこそ雷は落ちるものの直撃は1発も無かった。

ツヴァイ「…あれ…?」
サンダー「…外れたか。
     だがまあいい、どうせお前らには何も出来まい。」

そう言い、再び充電を開始する。

サンダー「次は外さぬ…!」

さっきよりも速いペースで電気が溜まっていく。
もう、あまり時間は無い。

ツヴァイ(…どうすれば……)
2010年01月12日 (Tue)
ツヴァイ「…サンダー……。」

今まで、本物を見た事は無かった。
一部では『雷の神』とまで言われている。
そんな奴が、黒い姿で目の前にいる。

サンダー「貴様らには、ここで消えてもらう!!」



第27話「雷の神」



アインス「このポケモンが…『黒い雷』の原因…?」

後ろでアインスが言う。
見なくても分かる、完全にサンダーに怯えている。

ドライ「…やろうな。
    お前も見たやろ? さっきの黒い光。」
ツヴァイ「ていうか、どうすんだよこの状況……。」

前のオニドリルの前例もある、簡単には事態を収拾できそうに無い。

サンダー「覚悟ォ!!」
ツヴァイ「…やるしかないみたいだな……。」

サンダーが黒い電撃を放つ。
かなり速い、かわすのは困難。

ツヴァイ「来た…!
     火の粉!」

それを火の粉で迎え撃つ。
相殺は出来ないが、サンダーの電撃の威力が落ちる。

ツヴァイ(…これくらいなら…!)

意を決し、電撃が残る中ツヴァイが間合いを詰めにいく。
電撃を受けつつも突撃していく。

サンダー「愚かな…策もなく我に近付こうとは……。」

サンダーの周りで、電気がバチバチと音を立てる。

サンダー「消えるがいい! 放電!」
ツヴァイ(っ…さすがにこれはキツいか…?)
ドライ「波導弾!」

迫る雷電、それを砕くエネルギー弾。

ドライ「そのまま突っ切れ!」
ツヴァイ「ドライナイスだ!」
サンダー「…姑息な……。」

裂ける電撃、開く道。
その道を、ツヴァイが駆ける。

ツヴァイ「食らえ! メタルクロー!!」
サンダー「…愚かな。」

サンダーに迫るメタルクロー。
しかしそのメタルクローに迫る黒い雷電。

ツヴァイ「な…何だ…!?」
サンダー「金属があれば電気はそこに向かう。
     メタルクローを使うのは愚行だったな。」

波導弾により多少威力は落ちているが、それでも充分な威力。
そんな電撃が、ツヴァイを襲う。

アインス「ツヴァイ…!」
ツヴァイ「っ、この程度…!」

それでもひたすら突き進む。
そして、

ツヴァイ「食らえ! メタルクロー!!」
サンダー「…ほう……」

鉄の爪を、振り下ろす。
が、所詮単純な攻撃、簡単にかわされる。

サンダー「だが、そう簡単には食らうまい。」
ツヴァイ「だが間合いは詰めたぜ!」
サンダー「…どうだか……。」

詰めた間合い、しかしそれは錯覚だった。

サンダー「これでお前らの攻撃は届くまい!」
ツヴァイ「…そういやそうだよな……。」

今まで地上戦が多かったから忘れかけていた。
敵が上空に…ポケモン同士のバトルである以上、避けては通れない道。

サンダー「お前らの攻撃は届かない。
     だが、我が攻撃は貴様らに届く。」

サンダーに集まる雷雲、響く雷鳴。

ドライ「…面倒な事になったな……。」
アインス「どうすんの、ツヴァイ…!」
ツヴァイ「ちょっと考えさせてくれ……。」

サンダー「もうお前らには、どうする事もできまい!」
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